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第14回福岡県医学検査学会
北九州市内で分離された 淋菌の薬剤感受性について |
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淋菌は、グラム染色により容易に存在が確認でき、またPCR検査などもあるため、培養および薬剤感受性検査まで行っている施設は少ないです。
しかしペニシリン耐性株、キノロン耐性株の増加が問題となっており、薬剤感受性の測定は必要であることは明らかです。特にこれまで耐性株の存在しなかった第三世代経口セフェムに耐性を示す株が増加しています。
最近では多剤耐性株が増加しているため、第三世代セフェム、キノロン、ミノサイクリンなどを長期に使用しても無効であるために、臨床より治療薬に関する相談をうけるケースが増えています。
当小倉医師会センターに分離同定を依頼され、薬剤感受性測定のなされた株について報告いたします。
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北九州市内15施設より2002年5月〜2003年2月までの間に分離された計67株を使用いたしました。
薬剤感受性測定は寒天平板希釈法にて測定をおこないました。
感受性測定薬剤として、β-lactam系、キノロン系、テトラサイクリン系、マクロライド系およびSpectinomycinを使用しました。
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材料別分布を示しています。
尿が一番多く37株で、そのほか生殖器分泌物と咽頭が1株ありました。
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次に年齢分布ですが、20代が一番多く34株で、次いで30代、10代の順で高くなっております。
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淋菌に対するセフェム系の抗菌力をグラフで表しています。
経口セフェム耐性菌として、セフジニル(CFDN) 0.5μg/ml以上を示す株は44.8%でした。
注射剤として、セフォジジム(CDZM)は0.25μg/mlで、すべての株の発育を阻止しました。
また、セフトリアキソン(CTRX)も0.25μg/mlですべての株の発育を阻止しているのですが、現在我が国ではまだ保険適用にはなっていない薬剤です。
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セフェム系以外の抗菌薬について示しています。ベンジルペニシリン(PCG)感受性株は、
Breakpoint MIC 0.06 μg/mlでわずか1.5%であり、1μg/ml以上を示す株は、88%を占めました。
シプロフロキサシン(CPFX)感受性株は、10.5%であり、 1μg/ml以上を示す株は、82.1%存在しました。テトラサイクリン(TC)感受性株も10.5%でしたが、2μg/ml以上を示す高度耐性株は、37.3%でした。エリスロマイシン(EM)もMIC0.25
μg/ml以下を示す株は、7.5%に過ぎませんでした。
注射用β‐lactamのBreakpoint MICをセフメタゾール(CMZ)と同様の2μg/mlとすると、アズトレオナム(AZT)の感受性株は55.2%、フロモキセフ(FMOX)の感受性率は73.1%でした。その他にスペクチノマイシン(SPCM)はそのBreakpint MICである32
μg/mlで95.5%の株の発育を阻止しました。
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ベンジルペニシリン(PCG)感受性株は、わずか1.5%であり1μg/ml以上を示す高度耐性株は、88%を占めましたが、β‐lactamaseを産生するPPNGは、2株(3%)のみでした。
経口セフェム耐性株も多く、セフジニル(CFDN)0.5 μg/ml以上を示す株が、44.8%存在しました。シプロフロキサシン(CPFX)感受性株は、10.5%であり、 1μg/ml以上を示す高度耐性株は、82.1%存在しました。
テトラサイクリン(TC)感受性株もシプロフロキサシン(CPFX)と同様10.5%でしたが、2μg/ml以上を示す高度耐性株は、37.3%でした。エリスロマイシン(EM)も保険適応を有する薬剤ですが、MIC0.25 μg/ml以下を示す株は、7.5%に過ぎませんでした。
注射用β‐lactamのBreakpoint MICをセフメタゾール(CMZ)と同様の2μg/mlとすると、アズトレオナム(AZT)の感受性株は55.2%、フロモキセフ(FMOX)の感受性率は73.1%でしたが、セフォジジム(CDZM)は0.25μ/mlですべての株の発育を阻止しました。
その他に保険適用を有するスペクチノマイシン(SPCM)はそのBreakpint MICである32 μg/mlで95.5%の株の発育を阻止しました。 |
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今回の結果より、北九州市内の淋菌に対して、ペニシリン系、キノロン系、テトラサイクリン系薬剤は、第一選択薬剤にすべきではなく、経口セフェム薬に関しても、約半数が耐性株であることを認識して、使用する必要があると考えられました。
注射剤に関しても、保険適用を有するAztreonamとFlomoxefは耐性株が存在しCefodizimeとSpectinomycinが第一選択薬としてすすめられる薬剤であると思われます。
これらの注射剤を第一選択薬剤として使用している施設は、治療後検査をしなくてもよいと考えるが、その他の薬剤を使用する場合には、治療後の検査は重要であり、また薬剤感受性測定も必要となってくると考えられます。
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